私は2児の父です。
上が男の子、下が女の子。異性きょうだいを育てています。
よく言われることですが、性別が違うと育児のアプローチは微妙に異なります。
特に異性の子どもを育てていると、「なぜそんな行動をするのだろう」と戸惑う場面も少なくありません。
今回は、男の子育児に特化した一冊、
男の子の育て方(著:諸富 祥彦) を紹介します。
父親である私自身、「なるほど」とうなずきながら読み進めました。
ママにもぜひおすすめしたい一冊です。
著者プロフィール

著者:諸富 祥彦
明治大学文学部教授。臨床心理士、上級教育カウンセラー、学会認定カウンセラー。メディア出演も多数ある心理学の専門家です。
心理学的な視点から、男の子の成長プロセスを丁寧に解説しています。
本書の構成
本書は幼児期から思春期までを網羅した内容になっています。
- 第1章 男の子の「しつけ」の基本
- 第2章 「お手伝い」でフットワーク力を育てる
- 第3章 打たれ弱さを克服する勉強法と習い事
- 第4章 コミュニケーション力を磨く
- 第5章 「遊び」が人生を教える
- 第6章 思春期の乗り越え方
男の子の人生を長期視点で捉え、「自信」と「ふんばる力」をどう育てるかが一貫したテーマです。
本書の核心メッセージ
① 6歳までに「愛されている実感」を与える
最も印象的だったのは、
6歳までに「自分は愛されている」と実感させることが重要
というメッセージです。
抱っこやスキンシップ、言葉による愛情表現。
愛は「伝わっているだろう」ではなく、「伝えること」が大切。
自己肯定感こそが心の土台となり、その後の挑戦や粘り強さにつながります。
これは投資や経営にも通じる話で、土台が弱いとリスクを取れないのと同じです。
② 叱るより「関係性」を壊さないこと
・ガミガミ言いすぎない
・兄弟と比べない
・否定的な口癖を持たない
特に男の子はプライドが高く、傷つきやすい。
「それをされると私は悲しい」と主語を自分にする伝え方は、非常に実践的だと感じました。
③ 小学校低学年は“しつけモード”
幼児期は愛情中心。
小学校に入ったら少しずつ「責任」を教える。
・失敗の責任を取らせる
・解決方法を考えさせる
・親が全部肩代わりしない
これは“自立”のトレーニングです。
失敗をゼロにするのではなく、「失敗後の対処力」を育てる。
この視点は極めて合理的です。
④ 男の子は「遊び」で伸びる
・戦いごっこは自己有能感を育てる
・ばかばかしい遊びが発想力を育む
・十分に遊ばなかった子は発想力が弱くなる
好奇心は人生のガソリン。
ビジネスでも創造性は武器になります。
その源泉が「自由な遊び」にあるという指摘は印象的でした。
⑤ 父親の役割は大きい
小学3〜6年生は、父親を通じて社会性を学ぶ時期。
・父が家事に関わる
・多様な仕事を見せる
・社会との接点を作る
家庭の中だけで完結しない「社会との橋渡し」が重要だと感じました。
⑥ 思春期は“見守りモード”
思春期は理解できなくて当然。
・口数が減るのは一過性
・秘密を尊重する
・押しつけない
・しかし無関心にもならない
「しつけ中心」から「見守り中心」へギアチェンジする。
この表現は非常にわかりやすい。
女の子育児との共通点
著者は『女の子の育て方』も執筆しています。
共通しているのは、
子どもを“性別”ではなく“一人の人間”として尊重すること。
男だからこう、女だからこう、と決めつけない。
固定観念が可能性を潰してしまう。
このメッセージはとても現代的だと感じました。
読後感想|長期投資型の育児書
私は現在、幼児期の男の子を育てています。
受験期や思春期はまだ想像の世界です。
正直、流し読みした部分もあります。
しかし逆に言えば、
育児の各ステージで読み直せる本でもあります。

短期的ハウツー本ではなく、
長期投資型の育児書。
子どもの人生を考える親にとって、
横に置いておきたい一冊だと感じました。


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