『考具』書評|アイデアは才能ではなく、技術で生み出せる

アイデア発想法
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はじめに|「自分には発想力がない」と思っていませんか?

「良いアイデアが思いつかない」
「企画会議になると何も言えない」
「発想力はセンスのある人だけのものだ」

そんな悩みを持つ人に強くおすすめしたい一冊が、考具です。

本書の著者は、広告業界で数多くの企画に携わってきた加藤昌治氏。タイトルの「考具」とは、“思考の道具”という意味です。

本書は、誰でも使えるアイデア発想のノウハウ本です。
天才だけが思いつくひらめきではなく、普通の人でも再現可能な方法論が詰まっています。

私自身、本書を読んで「アイデアとは気合でひねり出すものではなく、仕組みで生み出すものだ」と理解できました。

今回は『考具』の内容をもとに、現代のビジネス・副業・ブログ運営にも活かせるポイントをわかりやすく解説します。

アイデアは才能ではなく組み合わせ

本書の核心は、次の一文に集約されます。

アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせである。

これは広告・商品開発・ブログ運営・SNS発信など、あらゆる分野に通じます。

たとえば、

  • 動画 × 教育 = オンライン講座
  • 投資 × ゲーム = 投資シミュレーションアプリ
  • 家計簿 × AI = 自動アドバイス家計管理ツール
  • ブログ × 音声 = 記事の音声配信

このように、ゼロから新しいものを生む必要はありません。

既にある要素を組み替えるだけで、新しい価値は作れます。

アイデアが出ない人ほど「量」を軽視している

本書では何度も、

質より量が先

と語られています。

多くの人は最初の1個目から「完璧な案」を出そうとします。
しかし、それでは脳が萎縮して何も出ません。

本来の順番はこうです。

  1. くだらない案を100個出す
  2. その中から使えるものを探す
  3. 現実的に修正する
  4. 企画として磨く

つまり、

  • アイデアを出す作業
  • アイデアを選ぶ作業

この2つは別工程なのです。

ここを混同すると苦しくなります。

ブログネタでも同じです。

悪い例:

  • 完璧な記事テーマを探す
  • ライバルが多いからやめる
  • 需要があるかわからないからやめる

良い例:

  • 記事ネタを50個出す
  • その中から勝てそうなものを選ぶ

量を出せば、自然に質が上がります。

「カラーバス」が日常をアイデア工場に変える

本書で印象的だった概念がカラーバスです。

これは「意識したものが目に入るようになる現象」です。

たとえば赤い車を探そうと思って街を歩くと、急に赤い車ばかり見える。
妊娠するとベビーカーが目につく。
副業を始めると店舗の集客施策が気になる。

これがカラーバスです。

つまり、

問いを持って生きる人だけが、日常からネタを拾える。

たとえばブログ運営者なら、

  • なぜこの店は混んでいるのか?
  • この商品のレビュー数が多い理由は?
  • なぜこの広告はクリックしたくなるのか?

こうした問いを持つだけで、街全体が教材になります。

何も考えずに歩けばただの散歩。
問いを持って歩けばマーケティング調査です。

メモする人だけがアイデアを残せる

人は驚くほど忘れます。

風呂で思いついた名案。
通勤中に浮かんだ企画。
寝る前に見えた突破口。

ほとんど消えます。

本書ではメモの重要性が繰り返し語られます。

メモの価値は、単なる記録ではありません。

頭の中にある曖昧なものを外に出す行為です。

書いた瞬間に、

  • 言語化される
  • 整理される
  • 客観視できる
  • 発展させやすくなる

という効果があります。

メモはスマホのメモアプリを使えば十分です。

おすすめは、

  • 記事ネタ
  • 気づいた広告手法
  • 商品アイデア
  • 他人の悩み
  • 自分の失敗談

この5つを常に記録することです。

メモ魔の人ほど、発信ネタに困りません。

絵にできない企画は伝わらない

本書には印象的な言葉があります。

絵にならないものは企画にならない。

つまり、自分の頭の中でイメージできないものは、他人にも伝わらないということです。

たとえば、

悪い企画説明:

「新しい顧客体験を提供します」

良い企画説明:

「買い物客がスマホで商品バーコードを読み取り、そのまま会計まで終えられる仕組みです」

後者の方が一瞬で伝わります。

最近の例でいえば、イオンの「レジゴー」のような仕組みは非常にわかりやすい企画です。

  • 買い物中にスキャン
  • レジ待ち短縮
  • 会計効率化

頭の中に映像が浮かびます。

オズボーンのチェックリストは最強の発想テンプレ

本書では有名なオズボーンのチェックリストも紹介されています。

これは既存の商品やサービスに対して、

  • 大きくしたら?
  • 小さくしたら?
  • 逆にしたら?
  • 組み合わせたら?
  • 順番を変えたら?
  • 他用途に使ったら?

と問いかける方法です。

たとえばブログ運営なら、

通常記事 → 音声記事にする
長文記事 → 図解記事にする
週1更新 → 毎日短文更新にする
記事単体 → メルマガ連携する

このように、既存資産を再編集できます。

ゼロから作るより圧倒的に簡単です。

現代人こそ『考具』を読むべき理由

この本が今なお価値ある理由は、AI時代にこそ必要だからです。

AIで文章生成はできます。
画像生成もできます。
要約もできます。

しかし、

何を作るか?
誰向けに作るか?
どの切り口で出すか?

この問いは人間側の仕事です。

つまり、これから価値が高まるのは「作業力」より「発想力」。

その基礎トレーニングとして『考具』は非常に有益なのです。

読んで感じたこと|行動する1%に入れる本

本書の最後に近いメッセージで特に刺さったのが、

「実際に行動する人は1%程度」

という考え方です。

知識を得る人は多い。
感心する人も多い。
でも実践する人は少ない。

たとえば、

  • メモを始める
  • 毎日10個ネタを出す
  • 町を観察する
  • 他人視点で考える
  • 思いついたら即発信する

これを継続する人は本当に少数です。

だからこそ、やるだけで差がつきます。

こんな人におすすめ

『考具』は以下の人に特におすすめです。

  • ビジネスパーソン:会議で発言できる企画力が欲しい人。
  • ブロガー・SNS発信者:ネタ切れを防ぎたい人。
  • 副業したい人:新しいサービス案を考えたい人。
  • 学生:就活の企画課題やグループワーク対策にも有効です。

総評|一生使える発想の教科書

『考具』は、一度読んで終わる本ではありません。

  • ネタ切れした時
  • 企画が詰まった時
  • 新規事業を考える時
  • ブログテーマに悩む時

何度も開ける実用書です。

アイデアは才能ではなく、習慣です。

見ること。
集めること。
組み合わせること。
出し続けること。

その原理原則を教えてくれる名著でした。

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